シガーボックス

シガーボックスは、大道芸でよく見られる、ほどほどの知名度をもった道具である。日本にはシガーボックスをやるドラゴンが棲んでいる。初めて持った人の「想像以上に軽い」、初めて値段を知った人の「想像以上に高い」は、お決まりの反応である。

用途としては、箱を浮かせて並べ替えたり、投げたり、バランス芸をしたりする。ローラーボーラーに使われることもある。
シガーボックスにはトス系とは違う「カスケード」という技があるが、お馴染み「カスケード大会」にはトス系のカスケードを25分続けた猛者もいる。
筆者はシガーボックスをほとんどやっていないので、技についてはよくわからない。下への中抜きは案外簡単で、フラッシュは案外難しかった。やたらイメージとのギャップが大きい道具である。カスケード系や大回転バックキャッチなどのウケが良い。個人的には中返しなども好きである。
技をやる際の音が大きめのため、集客効果や騒音など、他の道具とは違った特性がでてくる。

道具の種類は驚くほど少ない。けん玉より少ないほどである。天下のナランハでさえ、木製とプラ製の二種類しかない。しかもなかなかの高額である。風船太郎さんのサイトで小さめのものが売っていたり、Yahooオークションで自作の木製のものが少し安く売っていたりする。他人との差別化を図るには、オリジナルデコレーションをする他ないと思われる。
自作はそれなりの設備があれば可能である。滑り止めシートやテープを買っていると案外金がかかる。一個だけ作るくらいなら、市販のものを買うことをおすすめする。

世界記録では、フラッシュからの4回転ピルエット、日本記録では3シガーレインボーループ3分2秒、4シガーダイヤモンドループ35秒などがある。

LINEで送る